日本全国の包括申請をしても飛行できない場所があるの?
- 2017.02.09
- 【ドローン関連情報】 【飛行許可申請】
空撮業者の方は、いつでも、どんな場所でも空撮ができるように、日本全国の包括許可申請をしたいと考えていると思います。
確かに、日本全国の包括申請は便利なのですが、包括申請をして許可を受ければどこでも飛ばせるというわけではありません。
では、包括申請をしても飛行できない場所は、どのような場所なのでしょうか?
包括申請をしても飛行できない場合って?
空港周辺での飛行
空港周辺での飛行許可申請は、包括申請では申請できません。
なぜなら、包括申請の申請先と空港周辺での飛行許可申請先は違うからです。
包括申請の申請先は「国土交通省」ですが、空港周辺での飛行許可申請先は「飛行場所を管轄する各空港事務所」になります。
高度150m以上の飛行
高度150m以上の飛行許可申請も、包括申請では申請できません。
こちらも、空港周辺の飛行とおなじく、申請先が「飛行場所を管轄する各空港事務所」になります。
なぜ、申請先がちがうのか?
DID地区(人口集中地区)では管轄が国土交通省であるのに対して、空港周辺と高度150m以上の飛行許可に関しては、管轄が各空港事務所になっているからです。
だから、申請先も管轄と同じになっているのです。
空港周辺や高度150m以上の飛行に関しては、航空機が行き交う場所になるので、ドローンの規制に関してはDID地区以上に気を配る必要があります。
ドローンが原因で航空機が墜落しようものなら、大惨事になりかねません。
条例や規則による飛行制限
各都道府県の条例や規則によって、ドローンに飛行制限がある場合もあるので、飛行させる都道府県のルールに従って飛行させましょう。
包括許可は、航空法に違反しないだけのお話なので、他の法令に違反すれば、当然違法行為となっていしましまいます。
例えば、広島であれば、平和公園内で無断でドローンを飛行させた場合、市公園条例が規定している迷惑行為の禁止に該当するとして、5万円以下の罰金が科されるとしています。
まとめ
包括申請は、とても便利な申請ですが、すべての飛行に対して許可・承認がおりるということではありません。
これは、誤解しがちな論点なので、包括申請で飛行できる範囲を事前にしっかり学んで、いざ申請をするときに焦らないように準備しましょうね。
コメントを書く