【YouTuber向け】ドローンで空撮を考えているときに見る記事
- 2017.03.13
- 【ドローン関連情報】

人気YouTuberの出現により、ここ2~3年で、YouTubeに動画を投稿する人が急激に増加しました。
今や、だれでもチャンスがあれば人気者になれる時代がやってきています。
YouTubeに動画を投稿する人は、「どんな動画を投稿すれば、みんな見てくれるだろう?」と絶えず考えていると思います。
「美しい風景の動画」は、見る人を引き付けるので、候補のひとつにあがります。
そこで、ドローンの空撮映像を動画に投稿するという選択肢を持つ人が出てきますよね。
でも、ドローンで空撮するのであれば、守らなければならないルールや、いくつかの注意点があります。
今回は、YouTubeに動画を投稿する方がドローン空撮をする上で注意する点を紹介していきます。
ドローンでYouTube用の映像を空撮する時には5つの点に注意!
【1】総重量200g以上のドローンを使うなら航空法に注意!
ドローンの機体の総重量が200g以上の場合、「航空法」の規定が適用されます。
航空法の規定が適用されることによって、飛行に大幅な制限がかかりますので、確認しておきましょう。
ただ、現時点では、綺麗な映像を空撮したい場合、飛行の安定と相応の装備が必要なため、200g以上の機体になってしまいます。
【2】航空法に注意!
【1】で説明したとおり、総重量200g以上のドローンに関しては、航空法の規定が適用されます。(詳しくはこちら)
今回はYouTubeに投稿する空撮目的の飛行を前提として、許可と承認それぞれの、注意すべき点を見てみましょう。
許可
《150m以上の高さの空域》と《人口集中地区》での飛行では、許可申請が必要になります。
つまり、街全体を空撮したいからと言って150m以上の高度で飛行させたり、商店街の地域を空撮したいからと言って飛行させたりする場合は、国土交通大臣の許可が必要になるということです。
飛行させたい場所が人口集中地区かどうかについては、こちらをご覧ください
承認
上記のいずれかに該当する場合は、承認が必要になります。
特に、夜間飛行、目視外飛行,人又は建物から30m以内の飛行は、どれも再生回数を稼ぐ動画作りに必要になる可能性の高い飛行になりますので、必ず承認を得て飛行しましょう。
ドローンでは、人や建物に接近して飛行させることはまずできないと考えておいたほうが無難です。
許可・承認まとめ
許可・承認が必要な飛行であるにもかかわらず、申請せずに無断で飛行させた場合、航空法に違反する飛行になりますので、50万円以下の罰金が科される可能性があります。
許可・承認申請をするにしても、飛行させる条件ごとに飛行させる理由を述べなければ許可・承認は降りません。
つまり、気軽に空撮するというより、しっかりと準備して空撮する必要があるということになります。
【3】肖像権に注意!
YouTubeに動画を投稿する場合、「肖像権」を考慮しなければなりません。
肖像権とは・・・人は、その承諾なしに、みだりに自己の容貌や姿態を撮影・公開されない人格的な権利
総務省の見解では、ドローンで空撮した映像の中に、第三者が映り込んでしまった場合、その人に焦点を当てて空撮していない限りは、肖像権は否定されるとしています。
ただ、顔が判別できる程度に写っている場合は、争いを防ぐためにも、使用しないか、ぼかし加工をしなければならないと思います。
【4】民法で注意すること
民有地(私有地)上空での飛行は、土地所有者又は土地管理者の飛行の承諾が必要になります。
承諾なしに無断で飛行させた場合、賠償責任に問われる可能性がありますので、必ず所有者又は管理者から飛行の承諾を得ましょう。
【5】文化財保護法
文化財保護法とは・・・文化財の保存・活用と国民の文化的向上を目的とする法律
ドローンを文化財周辺で飛行させた際、誤ってぶつかってしまうと、文化財保護法195条に違反する可能性があり、五年以下の懲役若しくは禁固又は三十万円以下の罰金が科せられる場合があります。
さらに、文化財周辺は人が集まりやすい場所なので、ドローンの飛行させる際は国土交通大臣の承認が必要になる可能性があります。
文化財を空撮したい気持ちは十分に分かりますが、飛行させないほうが無難です。
まとめ
YouTubeで動画を投稿する前提でドローンの空撮を考えている人は、まず飛行計画をしっかりたててから飛行させるようにしましょう。
無断で飛行させて空撮した映像をYouTubeに投稿した場合、必ず指摘されると思ってください。
素人から見れば大丈夫だと思っていることでも、プロが見れば一発で見破られます。
だれでも気軽に投稿できるからこそ、注意していかなければならないことだと思います。
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