【Youtuber向け】ドローンの空撮に関する質問10選
- 2017.03.20
- 【ドローン関連情報】
前回に引き続き、ドローンを使って空撮した映像をYouTubeに投稿する人向けの記事になります。
YouTubeに動画を投稿する前提でドローンを飛行させる時に、様々な疑問が生まれると思います。
今回は、よくありがちな質問を、Q&A形式で紹介していきます。
- 1. ドローンの空撮に関する質問10選
- 1.1. 【質問その1】ドローンの飛行時間はどれくらい??
- 1.2. 【質問その2】申請をして許可・承認がおりるまでどれくらいの期間がかかるの?
- 1.3. 【質問その3】プロポを見ながらドローンを操縦するのは目視外飛行になるの?
- 1.4. 【質問その4】ドローンを使って夜景を空撮したい
- 1.5. 【質問その5】人や建物に接近して飛行できるの?
- 1.6. 【質問その6】ドローンを使って野生動物を撮りたい
- 1.7. 【質問その7】ドローンを使って花火大会を空撮したい
- 1.8. 【質問その8】ドローンを使って外から球場内を空撮したい
- 1.9. 【質問その9】空港の敷地外から飛行機を空撮したい
- 1.10. 【質問その10】ドローンを限界まで飛行させる動画を撮りたい
- 2. まとめ
ドローンの空撮に関する質問10選
【質問その1】ドローンの飛行時間はどれくらい??
ドローンの飛行時間は機体によって異なりますが、5~15分が平均飛行時間となります。
飛行時間が長くなればなるほど、機体の重量も上がり、航空法の規定対象のドローンになる可能性がありますので、注意しましょう。
【質問その2】申請をして許可・承認がおりるまでどれくらいの期間がかかるの?
2週間~1ヶ月ほどかかります。
しっかりと下調べして、行政からの訂正箇所が少なければ、スムーズに許可・承認がおります。
【質問その3】プロポを見ながらドローンを操縦するのは目視外飛行になるの?
プロポを見ながらドローンを操縦させる飛行は、目視外飛行に当たります。(承認申請の必要あり)
航空法に基づく「目視」とは、ドローンを飛行させるものが自分の目(コンタクト、メガネはOK)で見る(目視する)ことなので、プロポのみでの飛行は目視外飛行になります。
※総重量200g以上のドローンに航空法が適用されますので200g未満のドローンの場合は、プロポのみでの飛行に承認は必要ありません。
【質問その4】ドローンを使って夜景を空撮したい
ドローンを使って夜景を空撮する場合、日中以外での飛行になるので、承認申請をする必要があります。
さらに、夜間に飛行させるために承認申請をする場合、屋内(倉庫など広い場所が良い)で、電気を消し、夜間を想定した飛行を10時間以上練習する必要がありますので、あまりお勧めできる飛行ではありません。
※総重量200g以上のドローンに限ります
【質問その5】人や建物に接近して飛行できるの?
人や建物に接近して飛行するのは、承認申請が必要になります。
航空法の規定に基づき、人又は物件から30m未満の飛行には承認が必要となります。
※総重量200g以上のドローンに限ります
そもそも、ドローンを人や建物に近づけて飛行させるのは、おすすめできません。
いきなり突風が吹いてきた場合、ドローンと激突し、大事故につながる恐れがあるからです。
ドローンでの空撮は、あくまで風景を撮るための飛行を前提としましょう。
【質問その6】ドローンを使って野生動物を撮りたい
ドローンを使って野生動物を撮ることは、非常に難しいと思います。
まず、ドローンの飛行音は、相当大きいので、音に敏感な動物は、近づく前に逃げてしまうでしょう。
次に、ドローンの機体が大きい場合、天敵とみなされて即座に逃げてしまうことも考えられます。
【質問その7】ドローンを使って花火大会を空撮したい
ドローンを使って花火大会の花火を撮ることは「無理」だと思ってください。
まず、花火は夜間に打ち上げられるので、夜間飛行の承認申請をする必要があります。
次に、花火を空撮する場合、ある程度離れた場所からドローンを飛行させて、ポイントまで移動する必要があり、その場合、プロポを見ながらの飛行になるので、目視外飛行の承認が必要になります。
※総重量200g以上のドローンに限ります
そもそも、花火大会の主催者に撮影の許可を取らなければならないのですが、よほどのことがない限り、許可をもらうことはできないでしょう。
【質問その8】ドローンを使って外から球場内を空撮したい
ドローンを使って球場内で催される野球やサッカーの試合を空撮することは、できない可能性が非常に高いです。
広島のマツダスタジアムを例に考えてみます。
①マツダスタジアムは、「人口集中地区」ですので、飛行許可が必要
②試合当日は、マツダスタジアムの球場内はもちろんのこと、球場外も人がたくさん集まっているので、「イベント上空の飛行」に該当し、飛行承認が必要
③人又は物件から30m未満の飛行の場合は、飛行承認が必要
④ナイターであれば夜間飛行にあたるので、飛行承認が必要
以上の3~4つの条件をクリアしようと思うと、不可能に近いことがわかります。
たとえ空撮できて、動画を投稿したとしても、主催者側がYOUTUBEに動画の削除依頼を出し、動画を削除される可能性が高いです。
※総重量200g以上のドローンに限ります
【質問その9】空港の敷地外から飛行機を空撮したい
空港の敷地外からドローンを飛行させることは、一見よさそうに見えますが、空港周辺の飛行に該当するため「許可」が必要になる可能性があります。
空港周辺では、飛行機が頻繁に離着陸をするので、事故が起こらないようにするためにも、ドローンの飛行も規制しています。
空港周辺の範囲の検索については国土地理院のホームページ(地理院地図)において確認可能なので、こちらで確認しましょう。
※総重量200g以上のドローンに限ります
【質問その10】ドローンを限界まで飛行させる動画を撮りたい
ドローンを限界まで飛行させる際、150m以上飛行させる場合は、「飛行許可」を申請する必要があります。
150m以上飛行させるとなると、飛行機が飛行する空域に侵入するおそれがあり、飛行機との事故が発生する可能性があるからです。
さらに、見えなくなるまで飛行させるとなると、「目視外飛行」に該当し、飛行承認を得る必要があります。
※総重量200g以上のドローンに限ります
以上のことから、現実的ではない飛行だということが分かります。
まとめ
今回紹介した質問と回答を見てみると、案外自由に空撮できないことがわかると思います。
軽はずみな気持ちで空撮して動画を投稿すると、大惨事になる可能性があるということです。
気軽に動画を投稿できるということは、それと同時に、今まで以上にルール違反に気を付ける必要があります。
思わぬトラブルに巻き込まれないためにも、しっかりとドローンの飛行ルールと、関連する法律について確認しておきましょう
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