【Youtuber向け】ドローンの空撮に関する質問10選

【Youtuber向け】ドローンの空撮に関する質問10選

 

前回に引き続き、ドローンを使って空撮した映像をYouTubeに投稿する人向けの記事になります。

YouTubeに動画を投稿する前提でドローンを飛行させる時に、様々な疑問が生まれると思います。

今回は、よくありがちな質問を、Q&A形式で紹介していきます。

 

ドローンの空撮に関する質問10選

 

【質問その1】ドローンの飛行時間はどれくらい??

 

ドローンの飛行時間は機体によって異なりますが、5~15分が平均飛行時間となります。

飛行時間が長くなればなるほど、機体の重量も上がり、航空法の規定対象のドローンになる可能性がありますので、注意しましょう。

 

 

【質問その2】申請をして許可・承認がおりるまでどれくらいの期間がかかるの?

 

2週間~1ヶ月ほどかかります。

しっかりと下調べして、行政からの訂正箇所が少なければ、スムーズに許可・承認がおります。

 

 

【質問その3】プロポを見ながらドローンを操縦するのは目視外飛行になるの?

 

プロポを見ながらドローンを操縦させる飛行は、目視外飛行に当たります。(承認申請の必要あり)

航空法に基づく「目視」とは、ドローンを飛行させるものが自分の目(コンタクト、メガネはOK)で見る(目視する)ことなので、プロポのみでの飛行は目視外飛行になります。

※総重量200g以上のドローンに航空法が適用されますので200g未満のドローンの場合は、プロポのみでの飛行に承認は必要ありません。

 

 

【質問その4】ドローンを使って夜景を空撮したい

 

ドローンを使って夜景を空撮する場合、日中以外での飛行になるので、承認申請をする必要があります。

さらに、夜間に飛行させるために承認申請をする場合、屋内(倉庫など広い場所が良い)で、電気を消し、夜間を想定した飛行を10時間以上練習する必要がありますので、あまりお勧めできる飛行ではありません。

※総重量200g以上のドローンに限ります

 

 

【質問その5】人や建物に接近して飛行できるの?

 

人や建物に接近して飛行するのは、承認申請が必要になります。

航空法の規定に基づき、人又は物件から30m未満の飛行には承認が必要となります。

※総重量200g以上のドローンに限ります

そもそも、ドローンを人や建物に近づけて飛行させるのは、おすすめできません。

いきなり突風が吹いてきた場合、ドローンと激突し、大事故につながる恐れがあるからです。

ドローンでの空撮は、あくまで風景を撮るための飛行を前提としましょう。

 

 

【質問その6】ドローンを使って野生動物を撮りたい

 

ドローンを使って野生動物を撮ることは、非常に難しいと思います。

まず、ドローンの飛行音は、相当大きいので、音に敏感な動物は、近づく前に逃げてしまうでしょう。

次に、ドローンの機体が大きい場合、天敵とみなされて即座に逃げてしまうことも考えられます。

 

 

【質問その7】ドローンを使って花火大会を空撮したい

 

ドローンを使って花火大会の花火を撮ることは「無理」だと思ってください。

まず、花火は夜間に打ち上げられるので、夜間飛行の承認申請をする必要があります。

次に、花火を空撮する場合、ある程度離れた場所からドローンを飛行させて、ポイントまで移動する必要があり、その場合、プロポを見ながらの飛行になるので、目視外飛行の承認が必要になります。

※総重量200g以上のドローンに限ります

そもそも、花火大会の主催者に撮影の許可を取らなければならないのですが、よほどのことがない限り、許可をもらうことはできないでしょう。

 

 

【質問その8】ドローンを使って外から球場内を空撮したい

 

ドローンを使って球場内で催される野球やサッカーの試合を空撮することは、できない可能性が非常に高いです。

広島のマツダスタジアムを例に考えてみます。

①マツダスタジアムは、「人口集中地区」ですので、飛行許可が必要

②試合当日は、マツダスタジアムの球場内はもちろんのこと、球場外も人がたくさん集まっているので、「イベント上空の飛行」に該当し、飛行承認が必要

③人又は物件から30m未満の飛行の場合は、飛行承認が必要

④ナイターであれば夜間飛行にあたるので、飛行承認が必要

以上の3~4つの条件をクリアしようと思うと、不可能に近いことがわかります。

たとえ空撮できて、動画を投稿したとしても、主催者側がYOUTUBEに動画の削除依頼を出し、動画を削除される可能性が高いです。

※総重量200g以上のドローンに限ります

 

 

【質問その9】空港の敷地外から飛行機を空撮したい

 

空港の敷地外からドローンを飛行させることは、一見よさそうに見えますが、空港周辺の飛行に該当するため「許可」が必要になる可能性があります。

空港周辺では、飛行機が頻繁に離着陸をするので、事故が起こらないようにするためにも、ドローンの飛行も規制しています。

空港周辺の範囲の検索については国土地理院のホームページ(地理院地図)において確認可能なので、こちらで確認しましょう。

※総重量200g以上のドローンに限ります

 

 

【質問その10】ドローンを限界まで飛行させる動画を撮りたい

 

ドローンを限界まで飛行させる際、150m以上飛行させる場合は、「飛行許可」を申請する必要があります。

150m以上飛行させるとなると、飛行機が飛行する空域に侵入するおそれがあり、飛行機との事故が発生する可能性があるからです。

さらに、見えなくなるまで飛行させるとなると、「目視外飛行」に該当し、飛行承認を得る必要があります。

※総重量200g以上のドローンに限ります

以上のことから、現実的ではない飛行だということが分かります。

 

 

まとめ

 

今回紹介した質問と回答を見てみると、案外自由に空撮できないことがわかると思います。

軽はずみな気持ちで空撮して動画を投稿すると、大惨事になる可能性があるということです。

気軽に動画を投稿できるということは、それと同時に、今まで以上にルール違反に気を付ける必要があります。

思わぬトラブルに巻き込まれないためにも、しっかりとドローンの飛行ルールと、関連する法律について確認しておきましょう